有機農業を3年間やってみて気がついたこと 2015-07-01

2017年6月9日

有機農業を3年間やってみて気がついたことは穴水町の人は行政も農協(生産者)も消費者もスーパー・小売店も有機農業についての知識(特に政策や法律面)が乏しいということでした。
1990年頃に有機農産物がブームになったときの混乱をきっかけに今の有機JAS法が作られましたが、その当時からほとんど変わっていないという印象を私は受けています。
日本型の有機農業は大東亜戦後の政府自民党の農業政策を批判する形でリベラル左翼を中心に発展してきたので、保守王国の能登ではそれも仕方がないかなとは考えていますが、消費者の嗜好の変化を考えると地元の農協が言うような「能登では有機農業は無理だ」とすべて否定することは不可能に近いと思います。
むしろ今まで無理だと思われていたことが技術革新で可能になって新しいビジネスチャンスにつながることは第2次・第3次産業では普通なので、日本型有機農業の推進役は日本の農協よりも海外の情勢に詳しい商社や多国籍企業になると私自身は考えています。特に今の安倍政権は農協潰し(改革)に熱心そうなので。
写真は去年12月の石川県の衆議院議員選挙の北國新聞の紙面です。結果だけを見れば自民党の圧勝に見えましたね。
けれども市町村別の細部の投票動向まで見れば特に3区は民主党の近藤候補が勝ってもおかしくない状況でした。日本共産党の伸びに助けられた感があります。
日本共産党さんには有機農業の制度面に詳しい人が多いわけですが、私は自民党支持派です。

自民党支持者が本気で有機農業を始めれば果たして安倍政権がアベノミクスで掲げる「儲かる農業」が有機農業でもできるかどうかこれからやってみようと思います。今までの3年間はそのための準備期間ということにしておきます。「農業は補助金入れても儲からない」が常識ですが私の場合はその補助金さえもまったくもらっていない状態で更にハードルを上げています。なので民主党さんも日本共産党さんも私をあまりいじめないでくださいね。ほ場を見に来て茶化す程度でお願いします。今もいろいろと孤軍奮闘、試行錯誤中なので。