「西洋わさび」という表現を「山わさび」に統一させることにします-2024-05-25

私は日本GAP協会のASIAGAP指導員の資格を持っています。

日本GAP協会では農産物の名称についても「標準品目名リスト」を作成して業務で使用しています。

ひとつの野菜の名前でも地域によっていろんな呼び方があるし、ひらがなやカタカナまであります。

それで業務の効率化を図るためにJGAP認証やASIAGAP認証を受けた農産物では「標準品目名リスト」にある1種類の名称で統一させています。ただし流通市場で複数の呼び方が通用している場合があるし、葉や茎やイモなどの利用するところが違ったり加工品専用の品種もあります。そういう場合は違う表記をしてもいい例も掲載しています。

 

一例をあげると「西洋わさび」です。日本でわさびというと「沢わさび」を思い浮かべる方が多いので日本独特の表現です。

「西洋わさび」という表現は「標準品目名リスト」にはありません。

ホースラディッシュを正式名称にしています。

石川県の金沢中央卸売市場でも「ホースラディッシュ」と呼んでいます。

けれども「山わさび」「蝦夷わさび」「わさびだいこん」「西洋わさび」といった表現も雑誌やネットショップで見かけます。

私の方はこのサイトを開設した当初から「西洋わさび」という表現をしてきました。

その理由は2011年3月の福島原発事故で消えてしまった「鉄腕ダッシュ」という番組の「ダッシュ村」にありました。

ダッシュ村ではいろいろな野菜を栽培していましたが、2010年3月14日放送で「西洋わさび」もありました。

番組ではカタカナで「西洋ワサビ」です。

それで今まで「西洋わさび」という表現を使っていましたが、やっと市場に出荷できるところまで数が増えてきました。

(2024-05-20 撮影)

「ホースラディッシュ」にするか「山わさび」にするか考えましたが、「山わさび」の方が「沢わさび」との違いが強調できると思いました。ただし今まで書いてきた記事の言葉を全部「山わさび」にするのは大変な作業になるので、それはそのままにしておいて、これからは「山わさび」ということにすることにしました。カテゴリーは「山わさび(西洋わさび)」です。

でも「ホースラディッシュ」などの表現も使うことがあると思います。