GAPについて簡単にまとめると日本の場合は流通販売コストを生産者に負担させる制度です

2017年1月24日

簡単にまとめ過ぎた感じもありますが、

私の理解力だとつまりそうなります。

制度の生まれた歴史的な背景や細かい内容は

インターネットや書籍で容易に見れるので省略します。

主にイギリスやドイツやフランスといったEU圏のヨーロッパでは

農薬と肥料の大量使用による土壌と水質汚染が原因で起きる

環境破壊によって発生する住んでいる人への健康被害を

防止する目的で整備されてきました。

それで農薬や肥料の使用と管理と保管について

細かく規定されています。

その一方で販売する側の大規模スーパーや小売店が

消費者に対して取り扱っている野菜や作物の安全性を

証明する目的でも基準が作られるようになりました。

日本は当初は販売する側に重点をおいていたので

販売される野菜や作物の安全性を証明するための

品質管理の規定が多くなりました。

グローバルGAPも主にEU圏内に輸出する農産物について

認証を受けていることを要求されますが、

これも元はと言えばEU圏内の大手スーパーが作っていた

基準のユーロGAPが前身です。

[リンク先:農林水産省 GLOBAL G.A.P.の概要]

見方を変えれば現在の少量多品目で生産販売される農産物の安全性を

小売店側がひとつひとつチェックするのは大きな費用と手間がかかります。

生産者側にさせてしまえばその分だけコストカットできます。

これからはJGAPやGGAPといった認証を取らない生産者は不利になるでしょうね。

現在の段階のJGAPはGGAPを翻訳して項目を半分に減らして

日本独自の管理基準を付け足した構成になっているので

GGAPの内容の90%をカバーしています。

位置づけはGGAP導入のための基礎になると思います。

ここまでとりあえず理解しましたが

グローバルGAPとJGAPの比較対照も今は進めていることろです。