西洋わさびの試し掘り(その2) 2013-12-27
西洋わさびについては後で栽培品目のページを作って
まとめることにします。
今は奥能登の中山間地域に適した転作田向きの作物を
試行錯誤をしながら探しているところですが、
西洋わさびは十分使えると個人的に判断しました。
奥能登の中山間地域の水田の特徴は湿田が多いことと
面積が狭い(棚田が多い)ので経営効率が悪いことです。
政府はTPP対策で農地の集約化と大規模経営を推進していますが
奥能登では限界があります。
けれども作業効率が良いと同時に6次産業化まで視野に入れて
加工して儲けが見込めそうな作物を何種類か栽培できれば
集約化が難しい棚田でも悲観することはないと思ってます。
田んぼだったところを畑にするときに最初にすることは団粒化した
土壌の層を厚くすることです。
水田だと耕土層は12~13センチほどしかありません。
野菜を作るとなると30~50センチは必要になります。
それで荒起しをして深耕するわけですが、
湿田の土が団粒化するまでの間
どんな作物を栽培すればいいのか考えてました。
私の場合は農薬と化学肥料を使わないという条件が加わります。
ということで西洋わさび(ホースラディッシュ)は使えそうです。
下の写真の6号圃場は休耕田(湿田)ですが、
「かやの地下茎」を取り除いて粘土層の土を盛り上げました。
西洋わさびの苗は7月10日に4株移植して
7月11日にもみ殻を土壌改良の目的でまきました。
12月27日に1株掘ってみました。
3号圃場のときと違って10分足らずで掘り上げることが出来たので、
湿田の方が収穫作業がしやすい印象を受けました。
根っこの部分にはミミズが住み着いてましたが、
半年足らずでこれだけ成長できれば上手く出来た方だと思います。
それから3号圃場で朝から夏の暑い日差しが照りつけていた
畝の方でも1株掘ってみました。
ここは地面を掘らずにそばに排水路を作ったときの土を
20センチほど積み上げて畝を作ってあります。
根っこはたくさん出ていましたが長さは30センチほどでした。
当たり前の話ですが太い西洋わさびを作るには
深く耕した方がいいみたいです。
水はけについては良すぎても悪すぎてもダメだと思ってますが、
それについては残りの2ヶ所の圃場の西洋わさびを試し掘りすれば
分かると思います。
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