今年も森本石油さんに菖蒲(しょうぶ)を届けました-2020-05-04

昨日5月4日に森本石油さんのお店に処分する予定だった「百科事典全集」をもらいに行きました。

そのときに菖蒲のことを思い出しましたが、今年は武漢肺炎でどこのお店も営業自粛なので、社長さんに「いりますか?」と聞いてみました。そうしたら社長さんも思い出したみたいで、「こんな時期だからこそ、あったらお願いします。」ということで急いで持っていくことに。

今年は雪がなかった暖冬のためか生育が悪いです

参考までに2年前の記事があるのでリンクします。

下はウェザーニューズの「1月は記録的な暖冬で北陸は雪なし 全国的に高温記録大幅に更新」という記事ですが、そのために雪解け水がありませんでした。桜が咲き始めてから急に寒くなって雨の日が多くなったので、少し生育が良くなった感じでした。

 

菖蒲(しょうぶ)を植えているのは穴水1号ほ場、6号ほ場、10号ほ場の3か所です。

そのうちの6号ほ場、10号ほ場から採取しました。

水は少ないように見えても足を踏み入れるとひざ上まで泥の中にはまるのが、ほ場の普通の状態です。今回は急ぎだったので深みに入らなくてもすむ場所ということで、6号と10号にしました。

まず最初に10号ほ場

採取用の道具は100円ショップのダイソーで買ってきた「のこぎり鎌」と潮干狩りで使う「ミニ熊手」。ミニ熊手は結局使わずにすみました。

細長い菖蒲の葉っぱを引っ張ってピンク色した地下茎を少し浮かせて鎌で刈り取る方法です。

 

 

 

長靴がはまらないところにある手前の菖蒲を少し刈り取りました。春先の雨で急に大きく成長した感じがします。これをみると石川県の加賀温泉郷が6月の旧暦の端午の節句で「しょうぶ湯祭り」をしていることも理解できます。6月になればもっと大きくなっています。

カエルの卵からオタマジャクシが生まれていました。ちょっと水が少ないのでこのままだと地面が干上がるかもしれません。後で工事をしよう。保育所そばの6号ほ場に移動です。

次に6号ほ場

今年は雨が降るまで去年の冬から水がなかったので、生育は悪いです。栽培場所の再検討もしないといけないでしょう。とりあえず森本石油さんに届ける分は採取できました。

 

 

 

自宅に持ち帰って水洗いと選別作業です

水が使える場所は自宅だけなので、一度自宅に帰ります。

泥とゴミとか虫食いの葉っぱを取り除いてきれいして容器に入れるだけの作業です。農薬は使っていないので虫食い被害は多くなります。市販されている菖蒲の葉っぱは2月ごろに薬剤を使っていますが、お店の店頭で販売を始めるまでには薬剤は抜けているのが普通です。でもたまにアレルギー反応が出る人もいるようです。

 

 

 

森本石油さんに届けました

午後4時に菖蒲を採取して森本石油さんに午後5時40分に届けたので2時間ほどの作業でした。

少量であれば短時間で終わりますが、スーパーなどで販売しているものになるととにかく大量に必要です。しかも売れる時期が4月の終わりのGW開始から5月5日の端午の節句前後と短い期間なので、納期も厳しいです。収穫作業も選別作業も手作業で大変だし。だから生産する農家は全国的にほとんどいませんね。

石川県みたいに旧暦の6月の端午の節句で菖蒲湯に入る地域もあるので、いっそのこと新暦の5月の端午の節句から旧暦の6月の端午の節句までの1か月くらい菖蒲の葉っぱを販売できれば納期に余裕が生まれるので、生産するところの出るかもしれません。もしも生産するとすれば一般の農家はそれでもやらないはずなので、新規で参入する企業でしょう。