ビジネスポリシーを新しくしました-2022-04-27

2025年には大阪万博が開催予定です。大阪万博に向けてビジネスポリシーを作り直しました。

ビジネスポリシー     のとぴぃ 2022-04-27改訂

1.(人にも自然にもやさしい土づくりをします)

人にも自然にもやさしい土づくりをします。とは、「能登はやさしさ土までも」の言葉のイメージする環境循環型の土づくりをするということです。

「能登はやさしさ土までも」の意味は人それぞれ違いがあるようです。私の解釈では、能登半島の自然は冬は爆弾低気圧の豪雪で厳しい。雪割草の群生地で知られる猿山岬という場所がありますが、そこの雪割草は「行者にんにく」と共存しています。たぶん日本でもここだけだと私は勝手に想像していますが、助け合って生きています。また能登半島は農地にできる場所が少なくて明治時代までは能登杜氏などの出稼ぎや北前船の乗組員をしないと生きていくことができない厳しい土地でした。杜氏にしても北前船の乗組員にしてもお互いに助け合わないとできません。けれども言うべきところでは厳しく言わないと全部ダメになってしまう。昔は今みたいに天気予報が信用できなかったので現場で経験を積むしかなかった。それで自然環境をよく見て嵐が来る前に判断して行動に移す。

農業の場合は嵐を異常気象や病害虫や獣害に置きかえてもいいと思います。助け合う仲間は天敵になる生物やコンパニオンプランツと呼ばれる生産する青果物と相性の良い植物になると思います。善玉の微生物もあります。青果物を栽培する土の状態を地表から50cmくらいまで物理性と化学性と生物性に富んだ状態に改良できれば青果物の品質と収量も安定していきます。そしてこうしたものを上手く活用できれば農薬や化学肥料を大量に使わなくてもすみます。残留農薬による健康被害の心配も少なくなります。また肥料代や農薬代を減らせるので経費削減ができます。今ではこうした農業技術や生産管理システムは有機農業やGAPなどで構築されているので、私が2012年に新規就農した当時に比べると取り組みやすくなりました。日本政府の補助金も2012年当時に比べるとずいぶんと手厚くなってます。SDGsという難しい横文字を使わなくても、人にも自然にもやさしい土づくりはできると考えてます。

2.(食料の生産できる農地を増やす)

耕作放棄地の再生で地球規模で起きている農地の荒廃による食糧不足を解消させます。

3.(有機JAS規格の青果物などを市場の要求に応えられる品質と数量で一定期間生産できるようにします)

従来の伝統ある農業を継承しながらも、ITとクラウドも取り入れてASIAGAPの生産管理システムを利用することで達成できると確信しています。

4.(関西圏市場に農場で収穫した有機JAS規格の青果物などを出荷する)

もともと能登半島は万葉集の時代から大和朝廷の勢力圏にありました。現在でも農畜産物や海産物は関西圏市場に多く流通しています。けれども有機JAS規格の青果物は需要があっても供給はまだまだ少ないのでこれから参入しても勝算はあると思います。

補足事項:今まで作ったビジネスポリシーを消さずに残します。2012年5月に新規就農して10年になりました。一番最初に考えた内容からほとんど変わっていませんが、正直なところ10年前の目標をまだ達成できていません。そればかりか「2018年の2020東京五輪に国産食材を供給する」という目標もトラブル続きで達成できませんでした。けれども失敗もふくめてたくさんの経験を積むことができました。もう一度初心に戻ってチャレンジします。今まで支えてくださってありがとうございました。